昨日は第三期統合医療塾の最後の講義でした。
来月発表会があって、それぞれ症例や自分たちの診療について発表してそれが卒業試験に当たるそうなので、もうそろそろ準備も始めなければ・・・というところです。
最後の講義のテーマは『認知症』について。
午前中は
アルツハイマー病
レビー小体型認知症
脳血管性認知症
などを中心に、現在の認知症の診断と治療について学びました。
午後は具体的な症例と、いわゆる
”統合医療とは”
について3期生の意見が交わされました。
日本統合医療学会JIMの定義では
近代西洋医学を中心として、伝統医学、相補・代替医療を統合し、患者中心の医療を推進するもの
とあります。
アリゾナ大学の統合医療部門創始者であるアンドリューワイル先生に師事したことのある3期生からは、
西洋医学の補完をするものを集めるというのではなく、すべてを並列に置き、その患者さんにとって最善である治療を、治療しないという選択肢も含めて、マネジメントするのが統合医療だ、
という意見もあり、
また、統合医療とは、という定義を決めてしまうことにも問題がある、
という意見も飛び出したり、活発に意見が交わされました。
私個人は、統合医療の考え方というものは医師である以上”たしなみ”ともいうべき基本的姿勢だと考えています。
どうしても私の専門は内科などと違い、患者さんからの訴えも偏ります。
ここをこうしてほしい!というお悩みに対しやはりはじめに自分の専門分野での対処法を提示することになります。
ただ、その際やはり患者さんのバックグラウンドまでできるだけ伺い、患者さんが無意識に抱えているカラダの不調などにもアプローチできれば、と考えています。
特に統合医療塾の講義を受け感じたのは、
病気も自分であるということ
性格も自分で嫌いだな、と思う部分があるように、
病気も自分にとって不都合な状態になってはいるけれどやはりそれもひっくるめて自分であるということではないでしょうか。
シミひとつとっても、
「若いころに焼きすぎちゃったからね~」
なんて笑いながら話せる方のほうがあっさり綺麗になったりします。
こんな病気は自分じゃない、自分ばかりなぜ、とこだわり続ける人は治療も難しい。
もちろん患者さんだけではありません、そうやって病気を患者さんに受け入れてもらえるようにするのも医者の腕。
お話しているだけで治った気がする、治ってしまう医者こそGOD HANDなんでしょうね。
(行きすぎると胡散臭いかも・・・)
今、開業して一ヶ月半。
リピーターの患者さんも増えました。診察にいらっしゃる患者さんが治療の効果はもちろん、毎回表情も柔和になり、美しくなってくれることにやりがいが増します。
じゅんじ先生の治療も受けていただいている患者さんが受付で楽しそうにおしゃべりしていく笑い声にクリニックも彩られ、
良い癒しの場ができあがってきているな、と手ごたえを感じています。