＜低温やけど＞損傷深部まで　ゆたんぽでも長時間接触は危険　皮下組織が壊死、手術も http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101217-00000011-maiall-soci

という記事をYahoo!ニュースで見かけました。 市民病院で診療にあたっていたとき、ときどき冬になると”低温やけど”をしてしまった患者さんがいらっしゃいました。 通常、元気で皮膚の感覚が正常な方がなることはほとんどないのですが、 糖尿病で末梢の感覚が鈍くなっていたり、お歳を召していて自由に寝返りをうてない方などにおこりやすいやけどです。 記事にも書いてありましたが、 睡眠薬を飲んで眠ったり、泥酔しているときも感覚が鈍りますし動くのもいつもと違ってきますので注意が必要です。 普通、人間の体は急に高い温度にさらされるのでなければ血流に乗って熱が分散していくのですが、 低温やけどというのは『圧迫』が加わっているためにやっかいなのです。 自分の体重が乗っかって、『圧迫』されていることで、局所の血流が悪くなり、 熱が逃げずにその部分にたまっていくのです。 結果、たんぱく質が変性してしまうほどの熱がそこにたまることになり”やけど”ということになります。 お年寄りの血管は弾力がなくなっているのでちょっとの圧迫でぺちゃんこになりやすいのもリスクをあげています。 急に寒くなりましたから、暖房器具をつける機会も増えたと思います。 低温やけどだけでなく、通常のやけどにもご注意くださいね。 やけどの治療も当院では行っています。 やけどした、と思ったらまずは流水で15分ほど冷やして、医療機関にかかってくださいね。  

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