患者さん方はさすがだな、と思います。
私が一番大事にしていることは、
患者さんの背景、つまりその人一人ひとりの毎日の生活を伺って想像しつつ、お悩みの原因を突き止め、生活の中に治療的な改善を組み入れていただく、
ということ。
病気の原因や悪化の原因はなにかしら患者さん自身の中にあり、
無意識に繰り返している習慣の中あるいはうまれついたものの中にある、と感じます。
現在の主流となっている医学は、原因うんぬんよりも、とにかく今ある症状を叩くことです。
いろいろ考えても結局わからなくて対症療法しかないこともありますが、
まずは”そうかもしれない”ことを考え付く努力をしたい。
そのために詳細な問診や栄養療法の解析検査をしたり、 手がかりを得るために”とりあえず”の薬を出してみたりもします。
クリニックで基礎化粧品をおすすめしているのは、正直言ってどこで何が入っているのかわからないものをつけてトラブルが起きていても私にはわかりづらい。
私が原因を把握しやすいものだけをつけていただいていればさらに指導がしやすくなります。
本当に肌トラブルの原因が分からない場合はただの保湿ローションと純度の高いワセリンだけをつけていただくこともあります。
美容皮膚科ということは、はっきりした病気、じゃなくても見た目にちょっと、手触りにちょっと問題があることでも相談されます。
そんなときにひと目見て
「それはこれが原因です!」「こうこうこうすれば治ります!!」
とびしっと言ってそのとおりになれば名医なのでしょうが、
私にはなかなかそんなことはできない。
でも、私が患者さんとこうかな?ああかな?と試行錯誤することを患者さんがとても評価して下さる。
そこで冒頭のように患者さんはさすがだな、と思うわけです。
栄養療法の解析検査、
私自身はとっても診断のツールとしてありがたい検査なのですが、なにぶん自費なので15000円とお高い。
正直あんまりやる人はいないんじゃないかな?と思いつつ、この人のお肌を知る上でやってもらいたいな~とご説明するとかなりの確率で
やりたいです
と言っていただける。
始めて間もないですが、反応の高さに驚いています。
ほんとうに自分のカラダのことを考えている患者さんは医学的知識がなくっても、お金の問題じゃなくちゃんと取捨選択されているんだな、と気づかされました。
開院一年たち、患者さんの数も増えてきて、ときどき患者さんが集中してしまい、初診の患者さんのお話が長引いたり、いつもの患者さまからその日の治療とは違うご相談をお受けすることもあり、お待たせしてしまい、ご迷惑をおかけすることもありますが、おひとりおひとりじっくりお話を伺いたいのでご理解をお願いします。
(もちろん、ご予約はゆとりをもって取るようにし、ご迷惑をおかけしないように最大限配慮してまいります。)
それでは、今後とも逗子メディスタイルクリニックを宜しくお願いいたします。