こんにちわ　村澤です。 皆さん、お元気ですか？ 診療の時には、患者様には病名をなるべくはっきりとお伝えするように心がけていますが、皮膚科の病名には、結構わかりづらいものがあります。わかりづらくしている原因は、一つの疾患に対して異なる病名がいくつか’あるからだと思います。 また、‘老人性ーーー’とつく病名がいくつかあるのですが、私は個人的には良い病名だと思えないので、なるべく使わないようにしています。＜その病気は歳のせい＞と言われると、それ以上どうしようもない、と言われているようでいい感じはしませんよね。 よくある疾患で、脂漏性角化症（しろうせいかくかしょう）というものがあります。これはお顔にできやすい、あたかもシミが盛り上がったような黒、あるいは茶色のできものなのですが、老人性疣贅（ゆうぜい）という別名があります。ウイルス感染による尋常性疣贅（じんじょうせいゆうぜい）とは異なりますので注意してください。 　脂漏性角化症→良性腫瘍、ヒトにはうつりません、治療はメスかレーザーあるいは液体窒素による切除です。 　尋常性疣贅→うつるイボのこと、ウイルス感染症、治療はまず液体窒素、次にメスかレーザーによる切除です。 ご自分の病気がなんであるか、病名はしっかりと書き留めておきましょうね。  

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