こんにちは、りえです。
当院はご存知のとおり歯科と皮膚科でやっておりますので、
時折歯科から『金属アレルギーのパッチテスト』の依頼があります。
ひどい方だと、金属の詰め物のために歯肉が退縮していたり、粘膜が荒れているために口腔内に食事のたびに痛みが生じたり、ということもありますが、
口腔内が一見問題なさそうでも、掌蹠膿疱症などの原因としても口腔内の金属によるアレルギーは知られてきています。
害が多いので、当院の歯科では基本的に金属の詰め物は治療に使いません。
これまで保険診療で詰めてもらった金属がなにかしらの不調の原因でないかを皮膚科で調べて、
パッチテストで陽性であった場合は歯科で
きれいなセラミックの歯に付け替えるということをしています。
もちろん、パッチテストというのは必ずしも不調があっても明らかな陽性にでないこともありますので、
陰性でも交換することもありますが、
悩んでいる場合は一度パッチテストを受けてみて、陽性がでればある程度原因が絞れますので、付け替える価値はあろうかと思います。
慢性的な不調でいろいろ簡単に除去できる原因を探してみて、金属アレルギーかも、ということでお見えになる方も多いので、
必ずしも、パッチテスト陽性→除去→すっきり治るというわけに行かない場合もあります。
ただ、安いものではありませんが、白い歯って気持ちがいいですね。
私も、時間を見つけて小学生のときに治療した奥歯を少しずつ白くしてもらっています。
金属アレルギーのパッチテストですが、
テスト開始日にシールを貼り、2日後にはがして一回目の判定、
3日後または4日後に2回目の判定
必要があれば1週間後に3回目の判定
と、スケジュールを立てることが必要になります。
また、反応が強く出た場合、痒みが出て水ぶくれになったり、
そのあと色素沈着が数ヶ月残ったり、
貼った場所でないところに湿疹が出たり、
というリスクもありますので、
ある程度原因が絞れていたり、他に原因が思いつかないというときに行うことが重要です。
それから、これから歯科金属を入れるに当たってパッチテストを、、、というのはどうしても他に入れることが出来ないのであれば判断材料としてやる価値はあるかもしれませんが、
可能であれば金属は入れないことを前提にされることをおすすめします。