前回着物で司会をして以来、
着物に興味が増す一方のわたくし
着物の雑誌を買ったり、着つけの本を読んでみたり
(自分で着つけてみたのはまだ一回)
ああ、欲しい・・・
でもお恥ずかしながら、着るもの一枚につき10万円以上をかけたことのない私としては帯一つ買うのも正直恐ろしい
実家の母の箪笥に着物が沢山あるのは知っていましたが、全然知識がないもので、
どういう時に着る着物がどれくらいあるのか知らずに過ごしていました。
先日実家へ押し掛けて行って、面倒くさがって開けたがらない母を引っ張り出して、
箪笥をざっと見てみると、
母の母が集めた着物がザックザク
ただし、数十年経っているすんごい年代物ばかり。
あれもこれもちゃんと広げてみるとシミだらけのものが多い・・・
しつけがかかったままのものもありますが、そのしつけ糸もちょっと引っ張ると
プツンと切れるほど。
ああ、もったいない・・・
着物の魅力の一つに、最後の最後まで布としての寿命が尽きるまで使えるという
今でいう
”エコ”
なところがありますから、
一つずつ使えそうなものからシミ取りや洗い張りに出してみたりして蘇らせてみようかな、
と思っています。
が、
今回の披露宴のおよばれに合いそうで、今後活躍できそうなグレーがかったピンクの色無地もシミの被害に!
まずはこれから逗子商店街の”松屋”さんに持ち込んでシミ取りをお願いしました。
それは一安心なのですが、今回の披露宴に着るものは・・・
ということで、ちょうど夫の母が広島からインプラントの上部構造を入れに来るというので、
一つ紋つきの色無地持ってない??
とおねだりして、一枚持ってきてもらいました。
義母がうちの長男のお宮参りに来ていた着物ですが、
色は『牡丹色』というか『中紅』というかショッキングピンクというか、なんとまあ鮮やか!
少々悩みましたが、前回の着物が”女将”という感じでしたから、
思い切って
ジャパニーズポップ!
というテーマを勝手につけて、
ヘアスタイルも洋風にして、
しつけがかかったままだった実家の箪笥に眠っていた金箔と色とりどりの菱型の模様のある袋帯を合わせてみました。
場所が麻布迎賓館という会場で、改まりすぎない洋館でしたので、割とバランス良かったのではないかな?(着物初心者なのでちょっとドキドキ)
↑独身男性への新郎からのブーケトス
ゲストの方々の着物率は低く、ご親族様と私くらいでしたが、
花嫁はお色直しで刺繍が見事な黒引き振袖をお召しになって、とても素敵でした。
ゴージャスな立て矢結びにした帯や赤い丸ぐけの帯締めも可愛かったです。
今年は結婚式のおよばれは2つでした。
前回は司会をやっていたので泣くどころではなかったですが、
今回はとてもアットホームで
”家族っていいなあ”
とほのぼのしみじみ、何度もうるっときてしまいました。
もう、花嫁としての気持ちより親としての気持ちの方が強く共感しちゃいますね。
義母に借りた紋付色無地に祖母の帯を締めて母の草履を履いている、ってそれも家族のぬくもりを感じますね。
あ、ちなみに母の草履、友達と流れてワインを飲みに行ったら底がはがれました
さすがに寿命でしたね~