今日から、お仕事に本格的に復帰しました。
ご予約をお待たせしてしまった患者様には、大変ご迷惑をおかけいたしました。
虫垂炎後の経過だけを言えば、先週のうちに復帰しても良かったのですが、
思わぬ伏兵が・・・
それは
脊椎麻酔後の 低髄液圧症候群
脊椎麻酔で、長い針を刺した、という内容を前回のブログでかきましたが、
そこから髄液が漏れることで起こる合併症です。
何が辛いって、とにかく
頭を起こすと割れんばかりに頭が痛くなる!!
術翌日は比較的調子よいかな、と思って売店まで買い物に行ったりしていたのですが、
帰ってくるところで
ん?痛いかな?
から始まり、術後2日目から頭が上がると締め付けられるような頭痛が起こり、
横になると嘘のように頭痛がなくなる、という状態。
調べると、おおかたは術後2週間くらいで治るとは書いてあったものの、
日に日にお腹は回復に向かうのに、日ごとに頭の痛さは半端なく
ひたすら横になっているだけ、
しまいには頭痛とともに
右側の耳管がボカッと開いてしまい、自分の声が反響し、人の声は聞き取りにくいという症状やら、
視界の一部がまるで異次元の入り口があるかのように歪んで見えたりと、
経験したことのない状況になっていき、
これ、治るの~!?
と正直、日常生活への復帰も心配することに。
手近にあった漢方薬を飲み、とにかく水分補給。
貧血もあったので、ヘム鉄のサプリをたっぷり。
おなかの調子は順調とはいえ、まだまだ流れが完全にいいとは言えず、溜まって張るし、
広島からの義母がいなかったらどうなっていたことやら・・・
術後1週間の外科の外来へはできるだけ椅子を倒して車で。
採血待ちの間もまるで航空機の緊急着陸に備えるかのような姿勢で耐え、
外科の外来で、「お腹はいいんですけど、頭痛が~・・・」
と訴えると、直接麻酔をかけてくれた教授へTELしてくださり、
お話しさせてもらえました。
教授いわく、典型的な脊椎麻酔後の合併症であること。
週明けに治らなければ1泊2日でブラッドパッチという治療をやりましょう、ということに。
ブラッドパッチとは、最近保険で治療可能となった方法で、
髄液が漏れているとおぼしき場所に自家血を注入してふたをするというもの。
治療は痛みを伴うということですし、また入院!?とおびえていましたが、
それでも、この痛さを止めてくれるなら~と藁にもすがる思いでした。
その日は本当に体調が最悪で、もうだめだ、また入院だ、と覚悟を決めたのですが、
そのショックが効いたのか、
翌日から急速に回復していきました。
やっぱり2週間待つ、というのは正しかった!!
帝王切開で脊椎麻酔をした後にこの頭痛に悩まされる人も多いとのコト。
生まれた赤ちゃんのお世話が思うようにできずに落ち込む人も多いようですが、
かなりひどい症状でもあせらず、まずは2週間の休養をぜひ!
復帰前の昨日はリハビリを兼ねて、髪を切りに
厄落としを兼ねて?
約20年ぶりに前髪を切ってみました。
(息子に長さは長いままがいい~と言われたので、束ねてます)
どおかしらん?
もっとやつれていいはずなのに、幼稚園にお迎えに行ったときに
ふっくらした?と言われて、微妙・・・
とりあえず、心機一転、またがんばりまっす!